こわい病気:マダニ由来のSFTSって?
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?
SFTSは、ウイルスを原因とする感染症で、主にマダニに咬まれることで感染します。人も動物もかかる可能性がある病気で、特に西日本を中心に報告が増えており、注意が必要です。
感染経路とリスク
- SFTSウイルスはマダニが媒介するため、犬や猫が草むらや山林などに入った際に、マダニに咬まれることで感染することがあります。
- 感染した犬や猫が発熱や嘔吐などの症状を示すこともありますが、無症状の場合もあり、見た目では気づきにくいことがあります。
- さらに、SFTSに感染した犬や猫の唾液や排泄物、血液などから、人に感染する可能性もあるとされています。つまり、ペットを通じて人への感染が起こることもあるため、飼い主さんの注意も重要です。
日常生活でできる予防対策
1. マダニをつけないことが一番の予防です。
- お散歩コースに草むらが多い場合は特に注意し、帰宅後はマダニがついていないかチェックしましょう。
- 犬や猫にはマダニ予防の薬(スポット剤や飲み薬)を定期的に使いましょう。
- 室内飼育の猫でも、飼い主の服や荷物にマダニがついてくる可能性があるため、完全室内飼育+予防薬の併用がおすすめです。
2. ペットの体調に変化があったらすぐ受診を。
- 元気がない、食欲がない、発熱、下痢や嘔吐などの症状がある場合は、すぐに動物病院へご相談ください。
- 特に外に出る猫や散歩好きの犬はリスクが高いため、健康管理に気を配りましょう。
3. 感染の疑いがある場合、直接触れる際は慎重に。
- SFTSは人にもうつることがあるため、もし動物が感染している可能性がある場合には、素手で排泄物や体液に触れないよう注意し、必要に応じて手袋やマスクを使うなどの配慮をしましょう。
まとめ
SFTSは命に関わる病気ですが、正しい知識と日頃の予防で大きくリスクを減らすことができます。
不安なことがあれば、いつでも当院にご相談ください。
私たちが飼い主さまとペットの健康をサポートします。

