血液検査とは?

血液検査は、動物の体の中で起きているさまざまな変化を、数値として「見える化」する検査です。
見た目ではわからない病気の兆候を発見したり、治療の経過を確認したりするために、とても大切な役割を持っています。

血液検査で主にわかること

分野検査でわかることの例
全身状態脱水、炎症、貧血、栄養状態など
肝臓機能肝臓の負担や炎症、胆管の異常
腎臓機能尿毒素の蓄積、腎機能の低下
膵臓機能膵炎、消化機能の異常
血糖・ホルモン糖尿病、甲状腺疾患、副腎の異常
免疫・感染ウイルス感染、免疫疾患の兆候
血液細胞の状態貧血、白血球や血小板の異常
電解質バランスナトリウム・カリウムなどの異常

血液検査のメリット

  • 症状が出る前の異常を早期に発見できる
     → 病気の「予防」や「早期治療」につながります。
  • 見た目では判断できない内臓の状態がわかる
     → 動物は不調を隠すため、異常に気づきにくいのが現実です。
  • 麻酔前や手術前の安全確認に使える
     → 事前にリスクを把握することで、安全な処置が可能になります。
  • 治療の効果や進行状況を把握できる
     → お薬や療法食が効いているかを定期的に確認できます。
  • 高齢動物の健康チェックにも最適
     → 年齢に応じた変化を見守り、無理のないケアにつなげられます。

こんな時におすすめ

  • 年に1~2回の健康診断として
  • なんとなく元気がない、食欲がないとき
  • 手術や麻酔を受ける前
  • 持病のある動物の経過観察として
  • 7歳以上のシニア期に入ったら定期的に

まとめ

血液検査は、少量の採血で多くの情報が得られる、安全で負担の少ない検査です。
大切なご家族の健康を守るために、ぜひ積極的にご活用ください。