X線検査とは?

X線検査(レントゲン検査)は、体の内部の様子を画像として映し出す検査です。骨や内臓、異物の有無などを確認するのに非常に役立ちます。
痛みもなく短時間で行えるため、動物にかかる負担も少なく、診断の第一歩として広く使われています。

X線検査で主にわかること

分野検査でわかることの例
骨・関節骨折、脱臼、関節炎、骨の変形など
胸部(肺・心臓)心臓の大きさ、肺炎、気胸、腫瘍の有無
腹部(消化器・泌尿器)胃や腸のガス・便のたまり、拡張、腫瘍、結石など
異物の誤飲飲み込んだおもちゃ、石、金属などの確認
腫瘤・しこりの位置や大きさ臓器の腫れや影の検出など

X線検査のメリット

  • 体の中の「構造」を視覚的に確認できる
     → 骨や臓器の位置・形・大きさが一目でわかります。
  • 異物や結石など、見逃せない問題を発見できる
     → 吐いた・飲み込んだなどの緊急時にも迅速対応が可能です。
  • 麻酔が不要なことが多く、動物への負担が少ない
     → 状態によっては横倒しにすることなく撮影することも可能です。
  • 痛みもなく、数分〜十数分で終わる検査
     → ストレスを最小限に抑えながら行えます。
  • 治療の前後で経過を比較できる
     → 薬の効果や骨の回復具合などの確認にも使われます。

こんな時におすすめ

  • 足を痛がっている、歩き方がおかしいとき
  • 咳が出る、呼吸が苦しそうなとき
  • お腹の張り、食欲不振、嘔吐があるとき
  • 異物を飲み込んだ疑いがあるとき
  • 腫瘤やしこりが見つかったときの確認
  • 健康診断や術前検査として

まとめ

X線検査は、短時間で多くの情報を得られる、安全で信頼性の高い検査方法です。
必要に応じて、他の検査(血液検査や超音波検査)と組み合わせることで、より正確な診断につながります。気になる症状がある場合は、ぜひ早めにご相談ください。