超音波検査とは?

超音波検査は、体に超音波(人には聞こえない音)をあてて、内臓の形や動き、内部の状態をリアルタイムで観察する検査です。
X線とは異なり、臓器の「動き」や「質感」まで見ることができるのが特長で、痛みもなく動物への負担がとても少ない検査です。

超音波検査で主にわかること

分野検査でわかることの例
腹部(肝臓・腎臓・膀胱など)腫瘍、結石、炎症、臓器の腫れや異常構造
心臓心筋の動き、弁の閉まり具合、血液の流れなど
妊娠確認胎児の確認、成長、心拍のチェックなど
胸腔・腹腔内の液体貯留胸水・腹水の有無や性状
腸の動きや拡張異物、腸閉塞、腫瘍の可能性など

超音波検査のメリット

  • 動いている内臓の様子をリアルタイムで確認できる
     → 血液の流れや心臓の動きも観察できます。
  • 痛みがなく、麻酔も不要で安全
     → 高齢動物や体調の悪い子でも安心して実施できます。
  • X線では見えにくい軟らかい組織も確認できる
     → 肝臓・腎臓・膀胱などの内部構造までしっかり見えます。
  • 妊娠の確認や胎児の観察が可能
     → 出産の時期や胎児の健康状態もチェックできます。
  • 針を使った検査のサポートにも使える
     → 超音波で位置を確認しながら、液体や組織を安全に採取できます。

こんな時におすすめ

  • 食欲不振や嘔吐・下痢が続いているとき
  • お腹が張っている、しこりが触れるとき
  • 心雑音を指摘されたとき
  • 血液検査で肝臓・腎臓の異常が疑われたとき
  • 妊娠の確認や、胎児の経過観察をしたいとき
  • 胸水・腹水の有無を確認したいとき

まとめ

超音波検査は、安全性が高く、体への負担もほとんどない検査です。
見た目ではわからない体の中の変化を早期に発見するために、健康診断や症状のあるときはもちろん、定期的なチェックにもおすすめです。