当院では、正確な診断と安全な治療を行うために、各種検査機器・手術機器を導入しています。
ここでは代表的な設備をご紹介します。

臨床検査機器

● 血球計算機器(日本光電 Celltacα MEK-6550)

赤血球や白血球、血小板の数を測定し、貧血の有無や体内で炎症や免疫反応が起きていないかを調べる機器です。
短時間で結果が出るため、体調変化の早期把握に役立ちます。

● 臨床化学分析機器(FUJIFILM DRICHEM NX600/NX500V)

肝臓・腎臓・膵臓など臓器の働きを調べる機器です。
血液を用いて内臓の状態を数値化し、全身の健康チェックや病気の早期発見につながります。

● 免疫反応測定機器(FUJIFILM DRICHEM IMMUNO AU10V)

ホルモンや炎症に関わる物質を検出する機器で、甲状腺疾患や副腎疾患など内分泌系の病気の診断に用います。

● 血液化学検査機器(IDEXX Catalyst One)

血液中のさまざまな成分を一度に調べられる機器です。
肝臓・腎臓・膵臓、ホルモンなど、臓器の健康状態を確認し、治療方針を立てる際に役立ちます。

● 血液凝固分析機器(WAKO COAG2NV)

血液が固まる力を測定し、出血しやすい体質や血栓のリスクを確認する機器です。
手術前の安全確認や出血性疾患の診断に活用されます。

● 尿分析機器(Arkray thinka RT-4010)

尿中の糖やたんぱく、潜血などを調べ、腎臓や膀胱の異常、糖尿病などの早期発見に役立ちます。
負担が少なく定期検診にも適しています。

画像検査機器

● X線画像診断機器(FUJIFILM VStation T)

骨折や関節異常、肺や腹部の臓器の状態を確認する基本的な検査機器です。
デジタル化により鮮明な画像を得られ、診断の精度が高まります。

● 超音波診断機器(HITACHI ARIETTA65)

体に負担をかけず、臓器の動きや血流をリアルタイムで観察できる機器です。
心臓・肝臓・腎臓などの検査に適しており、妊娠確認にも用いられます。

● X線CT診断機器(FUJIFILM Supria)

体を断面ごとに撮影し、立体的に再構築できる機器です。
腫瘍や炎症の広がり、内臓や骨の異常を詳細に調べられ、手術計画にも欠かせません。

内視鏡機器

● 硬性鏡(腹腔鏡)(KARL STORZ ENDOSCOPE)

小さな穴からカメラを挿入し、お腹の中を観察・処置できる機器です。
避妊手術や腹腔内の検査で用いられ、傷が小さいため痛みや回復への負担が軽減されます。

● 軟性鏡(内視鏡)(FUJIFILM LASEREO 4450HD)

柔らかいカメラを使って、食道・胃・腸の内部を直接観察できる機器です。
異物誤飲の除去や慢性的な嘔吐・下痢の原因調査に有効で、必要に応じて組織の一部を採取して詳しく調べる検査(生検)も行えます。

外科手術機器

● 電気メス・血管シーリング機器(KLS.MARTIN maXium)

高周波電流で組織を切開しつつ止血もできる機器です。
血管を糸で縛らず閉じることが可能で、手術時間の短縮・出血の抑制・術後の回復促進につながります。