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【異物誤食】お前の口に突っ込んでやろうか?
ブログを書けと言われて書かない事に定評のある私ですが
ちょっと流石に書かないといけないなあと筆を取るわけです
で、長くなるんで要約を書いた後
長い文章書きますね
<一言まとめ>
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
散歩中に紛失したかなりでかいゴムのおもちゃを
別の飼い主のワンコが誤食したのだが
あまりに大きく吐くことも
内視鏡で取ることもできなかったので
胃切開で取り出したら
後でゴムのおもちゃの持ち主が
「手術しなくても良かったのに」
とほざいた
な……何を言っているのかわからねーと思うが
おれも何を言っているのかわからなかった……
って話です
一言でいうと
お前の口にそのゴムおもちゃ突っ込んでやりてえ
というお話です
お付き合い下さい
<長いお話>
先日、道端に落ちていたおもちゃのようなものを食べちゃったという33kgの秋田犬が救急来院されました
夜の散歩中だったので詳細はわからないとのことでしたが
食べたのは確実
更にいうと、結構大きかったとのことです
近所の飼い主が外で紛失したと考えられますが
まずね
その地点でブチ切れですよ
それを食べるリスクとか考えねえのか?と
そして、今、急患でその事件が起きているわけですね
でけえよ!
オーナーに説明の上
催吐処置を行って無理なら胃カメラ(内視鏡)
さらに無理なら内容によって胃切開という説明をします
で、吐かせてみましたが
合計4回吐いたのに現物を吐いてくれません
この時点で、スポンジのような柔らかい素材のものではないことがわかります
ただ、オーナーが
「布のようなケーキの形をしたおもちゃに見えた」
とおっしゃるので
表面が布のコーティングされていて
内視鏡を使ってつまめる事を狙って
麻酔下で内視鏡を入れたのです
はい
すぐ見つかりました
が、どうみてもツルッツル
鉗子でチャレンジしてもツルッツル
最近の院長の生え際ほどツルッツルですよ
で、オーナーに電話
「うーん、でかすぎてこれ絶対通らないから手術します」
オーナーも了承の上
開腹、胃切開の上
異物を無事取り出せたのですが
いやあ、大変でした
胃切開は大型犬のほうが視野が広いので
(縫合する)手間はかかるけど
個人的には小型犬よりは楽な部類です
が、今回は入っているものが悪かった
ケーキのおもちゃのですね
クリームの部分がかんっぜんに引っかかってですね
小さく切るの無理だわ
って感じだったんですねえ
犬の胃は人よりカーブが強いというのもあるのですが
今回は、小さい傷でなんとかしようと思った私のスケベ心のせいもあって
結構苦労しました
が、まあデカかったです
でかい!でかすぎる!
本当にやってよかったです
オーナーさんも良かったと
数日後元気に退院されました
と、
ここまでが前フリ
前フリなげえよ!!!!
ということで本題
おもちゃを捨てた人間が見つかったらしい
そして、オーナーは言われたらしい
「ええ!?お腹切ったの?」
「切らなくてもあのサイズなら出たわよ」
「他の大型犬の飼い主さんも手術したりしないわよ」
てめえ!!!
てめえ!!!!!!!
ちなみに、しっかりとしたゴムです
胃で引っかかってました
小腸に流れることはまずないでしょう
吐くこともまずできないでしょう
で?
道端にこれを捨てた人間が
金をかけてまで救急に行った人間に
それをいうか?
いやいやいやいやいや
俺が無知なだけかもしれない
世の中の小動物臨床の世界は
このサイズのゴムおもちゃを手術などせず
うんこで出るのかも……
でねえええええええええええええええええ
ということで、それを証明したいので
オーナーさんには
「33kgの犬よりでかいお前がこの玩具食って、うんこで出るか試せ」
と伝えてもらいました
いや、マジでね
こういう事を平気で言える連中が動物飼う事が
マジで許せない
犬は想像している以上のサイズのものを丸呑みします
そして
想像以上に異物は流れません
更にいうと
殆どのものは溶けません
ちなみに、うちには数多くの異物コレクションが存在します
飼い主さんにお願いして当院で保管していますが
展示会やれるレベルですよ
異物誤食への啓蒙としてやります?
展示会
ということがあって
そういうひどい認識の飼い主がこの世から消えるべく啓蒙と
そういうひどい認識の飼い主を夜の動物病院が産まないための警鐘として
ブログを凄い久しぶりに書いてみました
これに「イラッ☆」と来た方
うん
お前がペットに変わり
ゴムのおもちゃでも食ってろ!!!!!!!
2020年10月9日 7:14 PM